作成する Google Chat アプリごとに、Chat API が有効になっていて構成されている独自の Google Cloud プロジェクトが必要です。このページでは、Chat API を構成する方法について説明します。
前提条件
- Google Chat へのアクセス権を持つビジネスまたはエンタープライズ向け Google Workspace アカウント。
- Google Cloud プロジェクトを作成します。
- OAuth 同意画面を構成する
- Google Chat API を有効にする。
チャットアプリの表示名、アバター、説明を選択する
Chat API を呼び出すには、次の情報を指定して Google Chat アプリを設定する必要があります。
フィールド | 説明 | 形式 |
---|---|---|
アプリ名 | Chat アプリの表示名。 | 半角 25 文字(全角 13 文字)まで |
アバターの URL | Chat アプリのアバターとして表示される画像。 | 正方形のグラフィック画像(PNG または JPEG)を指す HTTPS URL。 推奨サイズは 256 × 256 ピクセル以上です。 |
説明 | Chat アプリの目的の簡単な説明。 | 最大 40 文字の英数字 |
Chat アプリの名前、アバター、説明は、Chat UI でユーザーに表示されます。一部の Chat API 書き込みリクエストでは、Chat はこの情報を使用して、Chat アプリが Chat で実行するアクションを関連付けます。
たとえば、spaces.create()
メソッドを呼び出すと、次の図に示すように、スペースを作成したユーザーの説明に Chat アプリの名前が含まれます。
Chat アプリを操作する際に、ユーザーは次の方法でこの情報を表示または使用することもできます。
- Chat アプリの名前を @でメンションして呼び出します。
- Chat アプリでダイレクト メッセージを検索して開始します。[アプリ] メニューのダイレクト メッセージには、Chat アプリの名前とアバターが表示されます。
- ユーザーは作成バーから Chat アプリをブラウジングし、名前、アバター、説明を確認できます。
Google Cloud コンソールで Chat アプリを構成する
Chat アプリの詳細を取得したら、Cloud プロジェクトを開いて Chat API を構成します。
Google Cloud コンソールで Chat API ページに移動し、[構成] ページをクリックします。
[アプリケーション情報] で、[アプリ名]、[アバターの URL]、[説明] の各フィールドに入力します。
[インタラクティブ機能] で、[インタラクティブ機能を有効にする] の切り替えボタンをクリックしてオフにすると、Chat アプリのインタラクティブ機能が無効になります。この設定は後で行うことができます。インタラクティブな機能の構成と構築については、ユーザー操作の受信と応答をご覧ください。
省略可: [ログ] で [Logging にエラーをログに記録] チェックボックスをオンにして、Google Cloud Logging を使用します。詳細については、Chat アプリのエラーログをクエリするをご覧ください。
[保存] をクリックします。
他のユーザーに Chat API を構成する権限を付与する
Chat アプリのオーナーまたは Chat アプリの閲覧者の Google Cloud Identity Access Management(IAM)ロールを特定のユーザーに付与することで、Chat アプリの設定ページへのアクセス権を特定のユーザーに付与できます。これらのロールを持つユーザーは、[API とサービス] ダッシュボードを使用して Chat アプリの構成ページに移動することはできませんが、次のように Chat アプリのホスト Cloud プロジェクトの Google Cloud コンソールに移動して構成ページにアクセスできます。
https://console.developers.google.com/apis/api/chat.googleapis.com/hangouts-chat?project=PROJECT_ID
ここで、PROJECT_ID
は Chat アプリをホストする Google Cloud プロジェクトのプロジェクト ID です。
関連トピック
- Chat アプリのアーキテクチャを選択する
- インタラクティブな機能用に Chat アプリを構成するには、ユーザー操作を受け取って応答するをご覧ください。