このガイドでは、広告を組み込む際にテスト広告を有効にする方法について説明します。開発中はテスト広告を有効にして、Google 広告主への課金を生じずに広告をクリックできるようにすることが重要です。テストモードを使わずに多くの広告をクリックすると、無効なアクティビティとしてアカウントが警告を受ける恐れがあります。
テスト広告を受信するには、次の 2 つの方法があります。
Google のサンプル広告ユニットを使用する。
独自の広告ユニットを使用し、テストデバイスを有効にする。
前提条件
スタートガイドの手順を完了します。
Unity アプリに Google Mobile Ads Unity プラグインをインポートします。
サンプル広告ユニット
テストを有効にする最も簡単な方法は、Google が提供するテスト広告ユニットを使用することです。これらの広告ユニットはアド マネージャー アカウントに関連付けられていないため、使用してもアカウントで無効なトラフィックが生成されることはありません。
Google が提供するテスト広告ユニットは、プラットフォームに応じた種類のものを使うことが重要です。iOS での広告リクエストをテストする場合は iOS 用のテスト広告ユニットを、Android での広告リクエストをテストする場合は Android 用のテスト広告ユニットを使用してください。
次に、各フォーマットの広告ユニットのサンプルを Android と iOS の両方の場合について示します。
広告フォーマット | サンプル広告ユニット ID |
---|---|
アプリ起動 | /21775744923/example/app-open |
バナー | /21775744923/example/adaptive-banner |
インタースティシャル | /21775744923/example/interstitial |
リワード | /21775744923/example/rewarded |
リワード インタースティシャル | /21775744923/example/rewarded-interstitial |
ネイティブ | /21775744923/example/native |
ネイティブ動画 | /21775744923/example/native-video |
これらの広告ユニットが参照するのは、特定のテスト クリエイティブです。
テストデバイスを有効にする
本番環境の広告でより厳密なテストを行いたい場合は、デバイスをテストデバイスとして設定し、アド マネージャーのウェブ インターフェースで作成した独自の広告ユニット ID を使用できます。テストデバイスは、ウェブ インターフェースで追加することも、Google Mobile Ads SDK を使ってプログラムで追加することもできます。
ご利用のデバイスをテストデバイスとして追加する手順は次のとおりです。
アド マネージャーのウェブ インターフェースでテストデバイスを追加する
プログラムによらない方法でテストデバイスを追加し、新規または既存のアプリビルドをテストする場合は、アド マネージャーのウェブ インターフェースを使用します。
プログラムでテストデバイスを追加する
開発中のアプリで広告をテストする場合は、次の手順に沿ってプログラムでテストデバイスを登録します。
Mobile Ads SDK を使って設定したアプリを実行し、上記のテスト広告ユニット ID のいずれかを使って広告をリクエストします。コードリストをご覧ください。
... private void RequestBanner() { #if UNITY_ANDROID string adUnitId = "ca-app-pub-3940256099942544/6300978111"; #elif UNITY_IPHONE string adUnitId = "ca-app-pub-3940256099942544/2934735716"; #else string adUnitId = "unexpected_platform"; #endif // Create a 320x50 banner at the top of the screen. bannerView = new BannerView(adUnitId, AdSize.Banner, AdPosition.Top); // Create an empty ad request. AdRequest request = new AdRequest(); // Load the banner with the request. bannerView.LoadAd(request); }
コンソールや logcat 出力で次のようなメッセージを確認します。
Android
I/Ads: Use RequestConfiguration.Builder .setTestDeviceIds(Arrays.asList("33BE2250B43518CCDA7DE426D04EE231")) to get test ads on this device.
iOS
<Google> To get test ads on this device, set: GADMobileAds.sharedInstance.requestConfiguration.testDeviceIdentifiers = @[ @"2077ef9a63d2b398840261c8221a0c9b" ];
表示された英数字のテストデバイス ID をクリップボードにコピーします。
テストデバイス ID を
RequestConfiguration.TestDeviceIds
リストに追加するようにコードを変更します。RequestConfiguration requestConfiguration = new RequestConfiguration(); requestConfiguration.TestDeviceIds.Add("2077ef9a63d2b398840261c8221a0c9b");
requestConfiguration
にMobileAds
をグローバルに設定します。MobileAds.SetRequestConfiguration(requestConfiguration);
アプリを再び実行します。ご利用のデバイスがテストデバイスとして正しく追加された場合は、バナー広告、インタースティシャル広告、リワード広告の上部中央にテスト広告というラベルが表示されます。
このテスト広告ラベルがある広告はクリックしても問題ありません。テスト広告のリクエスト、インプレッション、クリックは、アカウントのレポートに表示されません。
デバイスがテストデバイスとして登録されたので、テスト
adUnitID
をご自身のadUnitID
に置き換えることで、より現実的なテスト広告の表示が行われるようになります。
Unity Editor でテストする
バージョン 5.4.0 以降では、Unity Editor で広告を直接テストできます。プレハブ画像が表示されるため、モバイル プラットフォームに掲載された場合と同様の状態の広告を確認できます。
メディエーションによるテスト
Google のサンプル広告ユニットには Google 広告のみが表示されます。メディエーション設定をテストするには、テストデバイスを有効にする方法を使用してください。
メディエーション対象広告には [テスト広告] ラベルが表示されません。そのため、これらのネットワークから無効なアクティビティの警告を受けないように、お客様が責任をもって個々のメディエーション ネットワークでテスト広告を有効にしてください。詳しくは、各ネットワークのメディエーション ガイドをご覧ください。
メディエーション広告ネットワーク アダプタがテスト広告をサポートしているかどうか不明な場合は、開発中にそのネットワークからの広告をクリックしないでください。どの広告フォーマットでも MediationAdapterClassName()
メソッドを使用すると、現在の広告を配信した広告ネットワークを特定できます。