Geospatial API を使用するようにアプリの設定を構成したら、Earth.getCameraGeospatialPose()
を呼び出して、最新のフレームにおけるカメラのデバイスの地理空間位置を示す GeospatialPose
を取得できます。このポーズは Earth
オブジェクトで管理され、次の情報を含みます。
- 緯度と経度で表した位置
- 標高
- EUS 座標系でユーザーが向いている方向に近い向き(X+ は東、Y+ は上、Z+ は南を指す)。
追跡ステータスを確認する
地理空間値は、Earth.TrackingState
が TrackingState.TRACKING
の場合にのみ有効です。すべての Geospatial API 呼び出しを Earth.TrackingState
コントロール ブロックでラップしてください。
Java
if (earth != null && earth.getTrackingState() == TrackingState.TRACKING) { GeospatialPose cameraGeospatialPose = earth.getCameraGeospatialPose(); // cameraGeospatialPose contains geodetic location, rotation, and confidences values. }
Kotlin
if (earth.trackingState == TrackingState.TRACKING) { val cameraGeospatialPose = earth.cameraGeospatialPose // cameraGeospatialPose contains geodetic location, rotation, and confidences values. }
Earth.TrackingState
が TrackingState.TRACKING
にならない場合は、Earth.TrackingState
が TrackingState.PAUSED
または TrackingState.STOPPED
になる場合があります。上記の条件のどちらも true でない場合は、Earth.Earthstate
を確認します。これにより、Earth
オブジェクトをトラッキングできない可能性のある他のエラー状態が表示されます。
ポーズを調整して精度を高める
デバイスをデフォルトの向きで正面を向けた状態では、AR トラッキングと自然に調整されるため、ピッチ(X+)とロール(Z+)の角度は正確になります。ただし、ヨー(Y+)角度は、VPS データの可用性と場所の時間的条件によって変わる可能性があります。精度を高めるために、アプリによる調整が必要になる場合があります。
GeospatialPose.getOrientationYawAccuracy()
は、特定の GeospatialPose
のヨー(Y+)角度の精度推定値を提供します。向きのヨーの精度は、GeospatialPose.getEastUpSouthQuaternion()
から返されたヨー角度の周囲の 68 パーセンタイル信頼区間の半径(度)を表す数値です。つまり、GeospatialPose
の真のヨー角が正確である確率は 68% です。
値が大きいほど精度が低いことを示します。例えば、推定ヨー角が 60 度でヨー精度が 10 度の場合、真のヨー角が 50 度と 70 度の間である確率は 68% です。
次のステップ
- アンカーの地理空間ポーズを取得して、地理空間アンカーを配置します。