2016 年 11 月 4 日(金曜日)
現在はほとんどのユーザーがモバイル デバイスを使用して Google で検索しています。しかし依然として、Google のランキング システムは、主に PC 版のコンテンツを使用してユーザーとの関連性を評価しています。この方法では、モバイル版ページのコンテンツが PC 版ページのコンテンツよりも少ない場合に問題が発生します。これは、モバイル検索ユーザーが実際に見ているページを Google のアルゴリズムが評価しているわけではないためです。
検索結果をさらに有用なものにするために、Google はモバイル ファーストのインデックス登録に向けた実験を開始しました。Google 検索のインデックスは、サイトやアプリに対する単一のインデックスとして存続しますが、Google のアルゴリズムは将来的に、サイトのページをランク付けするため、構造化データを把握するため、また検索結果にスニペットを表示するために、モバイル版のコンテンツを主に使用するようになります。もちろん、Google のインデックスがモバイル版のコンテンツで形成されるようになっても、PC かモバイル デバイスかにかかわらず、すべてのユーザーに優れた検索エクスペリエンスを提供し続けます。
これは Google のインデックス登録に関する重要な変更であり、慎重に取り組むべき課題であると考えています。そのため、今後数か月にわたって小規模の実験を入念に行い、優れたユーザー エクスペリエンスを提供できると確信した時点で、より広範囲にわたって変更を反映していきます。このプロセスはまだ始まったばかりですが、ウェブマスターの皆様がモバイル重視のインデックスに向けて準備できるよう、推奨事項をご紹介します。
- レスポンシブ サイトや動的な配信を行っているサイトで、主要なコンテンツやマークアップがモバイル版と PC 版で同一である場合は、何も変更する必要はありません。
- 主要なコンテンツやマークアップがモバイル版と PC 版で異なるようなサイト設定になっている場合は、サイトに次の変更を行うことをご検討ください。
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構造化データ マークアップが PC 版とモバイル版の両方で配信されるようにします。
構造化データ マークアップの同一性を確認するには、構造化データ テストツールに PC 版とモバイル版の両方の URL を入力し、出力を比較します。
モバイルサイトに構造化データを追加する際は、それぞれのドキュメント特有の情報に関係のないマークアップを大量に追加しないようにします。 - robots.txt テストツールを使用して、Googlebot がモバイル版にアクセスできることを確認します。
- サイトの正規リンクを変更する必要はありません。PC 版やモバイル版で検索しているユーザーに対し適切な結果を表示するために、こうしたリンクをガイドとして引き続き使用します。
- Search Console で PC 版サイトしか確認していないサイト所有者は、モバイル版を追加して確認してください。
- PC 版サイトしかない場合、サイトを表示するためにモバイル ユーザー エージェントを使用していても、Google は引き続き PC 版サイトをインデックス登録します。
ご不明な点がございましたら、ウェブマスター フォーラムまたは公開イベントでお問い合わせください。今回の変更にはある程度時間がかかることが予想されますが、システムの移行に進展がありましたらお知らせいたします。